イケメン王子アンソニーの「頭」と「ひじき」

イケメン王子アンソニーさんの「頭」と「ひじき」

これは、私の妻に聞いた話です。

 

 

直接育毛の話に関係ないので、参考にならないと思いますが、なんとなく面白かったので、妻に書いてもらって載せてみました。

 

妻が前に働いていた職場での出来事です。

 

その会社は貿易関係の会社で、私は事務員として働いていたのですが、職場がら外国人の方が多い会社だったんです。営業として働く外国人サラリーマンの中に、アンソニーさんという男性がいました。

 

 

彼は入社当時から全ての女子社員の目をハートにしたほどの美男子

 

イギリス出身のアンソニーさんは金髪で身長も190センチ超と高く、体型もすらりとしていて正に王子様のような人でした。会社の忘年会でディズニー映画に出てくるようなプリンスの衣装を用意しようかと思ったくらい。

 

アンソニーさんの結婚

誰もが狙っていたこのアンソニーさんが入社から数年、結婚することになりました。

 

残念ながら職場結婚ではなく、私たち周りはどこで知り合ったのかとか、どんなお相手なのかと興味深々。誰かのものになると決まってしまった訳なので、近所のおばちゃんのように相手について聞くとアンソニーさんは写真を見せてくれました。

 

それを見て、私や同僚、上司までもがびっくり。

 

金髪王子の隣で写真におさまっていたのは、決しておしゃれとはいえない、
年上の山下達郎似の日本人女性だったんです。

 

さすがに、どうして?とは聞けず、

 

彼女のどこを好きになったの?と尋ねてみると、アンソニーさんは照れながら、

 

「料理が上手で優しいところ」

 

と答えました。

 

勝手に美男美女を想定したのは私たちの方ですし、
彼が幸せなら良いのですが女は顔じゃないと自信をつけた一件でもあります。

 

ところが、この話はこれで終わりませんでした。

 

新婚生活が始まったアンソニーさんは料理上手な奥さんの愛妻弁当を毎日持ってくるようになりました。

 

最初はハートが書いてあるオムライス弁当やスパゲッティ弁当のような、外国人が喜びそうな中身だったのですが半年ほどが過ぎたころです。

 

「なんか最近アンソニーさんのお弁当黒くない?」

 

そう耳打ちしてきたのは同僚の独身仲間K。

 

そう言われてこっそり中身を見てみると、純和風にこんぶや、黒豆や、確かに黒いおかずが多い上に、更にのり弁ばかり・・・

 

「もしかして……」
「Kもそう思う?」

 

私たちも薄々気が付いていました。

 

「そう、アンソニーさんはハゲが進んでいたんです・・・」

 

まだ若いのに・・・

 

背の高いアンソニーさんなので普段は見えないのですが、しゃがんだ時に、金髪の頭皮が透け、その毛根は赤くなっていました。

 

達郎奥様も、イケメン王子がハゲてしまうなんて、とても許せなかったのでしょうね。

 

その気持ちわからなくもないけど・・・。

 

今でも器用にお箸を使って、黙々と「ひじきと黒豆」を食べるアンソニーさんの横顔が目に浮かびます。

 

 

page top